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ベアリングメンテナンスについて
スケートボードのメンテナンスで一番手間がかかるのってベアリング洗浄ですよね。
今回は初めての方でもできる、ベアリングの洗浄方法についてご説明していきます。
メンテナンス不足で滑っている最中にウィールが吹っ飛んでいく……そんな光景を何度も見ています。
今度時間のあるときにやろう!と思っても、なかなか出来ない。面倒くさそう。。。
はい、それが普通です。
でも、やってみると意外と簡単なので、順にご説明していきたいと思います。
【目次】ベアリングクリーニングについて
「説明の前に、先に商品を見たい!」 という方はこちら
まずは今使っているベアリングについて理解しておきましょう。
ベアリングには2種類のシールド(サイドの蓋)があります。
下の写真:左側が 『メタルシールド』 で、右側が 『ラバーシールド』 になります。
『メタルシールド』 全面金属で出来たシールド。
ゴミが入りにくく、メンテナンスの回数は低め。
シールドが外しにくいのでメンテンスに時間がかかる。(※外せない物もあります)
『ラバーシールド』 表面がゴムで覆われた薄い金属のシールド。
シールドが外しやすくメンテナンスがしやすい。
今回は比較的多い『ラバーシールド』の洗浄についてご説明します。
まずはウィールからベアリングを外しましょう。
外し方は様々で、ベアリング脱着の専用工具があります。
BONES BEARING PRESS+PULLER ベアリングプレス+プラー
その名の通りベアリングの圧入、引き抜きができる専用工具です。
ボタンを押してベアリングに挿入し、先端を引っ掛けて抜く仕組みです。
付けるときは押し込むだけでOK。
NINJA BEARING PRESS ベアリングプレス
スケートショップ御用達のプロ仕様の専用工具です。
均一な圧力でベアリングを押し込めて、軽い力でベアリングを抜けるパーフェクトな逸品です。
大きいですが、非常に使いやすいです。
工具なんて必要ない!
ってワイルドな方はトラックのシャフトを引っ掛けて、捻りながら抜き取ることも出来ます。
(力任せにやるとシャフトのネジ山が潰れる恐れがありますので、ご注意を)
ベアリングがすべて外せたらシールドを外します。
ベアリング中央からカッターの先端を少しだけ入れ、テコの原理で外します。
力は必要なく簡単に外れます。
シールドを外すと、ボールとボールを支えるリテーナー(樹脂)が見えてきます。
ここにゴミが溜まって回転の妨げになっています。
注)もしこのリテーナーが破損している場合は、修復不可能ですので新しいベアリングをお買い求め下さい
これはメンテナンスをしないで乗り続けたベアリングです。
よく見るとサビがびっしり。
シールドが全て外せたら、内部にクリーナーを吹きかけていきます。
クリーナーが溜まるように受け皿を用意します。
ゴミが挟まっていることも多いので回転させながらたっぷり吹きかけましょう。
車やバイクなどに使われるパーツクリーナーも使えますが、樹脂部へダメージを与えてしまう為、ベアリング専用のクリーナーをお勧めします。
溜まったクリーナーを見ると汚れが落ちているのが見えます。
この汚れはスケートをしている証。僕は洗浄する度にこの汚れをまじまじと見てしまいます。。。
8個全て終わったら、ベアリングを完全に乾燥させます。(ドライヤーを使うと早く乾きます)
当店で扱っているおすすめのベアリング専用クリーナーはこちら。
NINJA BEARING CLEANER
日本が誇るベアリングブランド NINJA のスプレー式のベアリングクリーナー。
次にオイルを注入します。
ここで一つ注意。
巷でよく目にする ”サビも落とす潤滑油” クレ5-56 などは、潤滑効果よりも錆落としのほうが大きく働く為、ベアリングには不向きです。ベアリングの寿命を縮めますのでご注意下さい。
スケートボードのベアリングには専用のオイルをお使い下さい。
一つのベアリングに対して1~2滴程度さします。
たくさん注入したくなるところですが、オイルが多すぎると中のボールが浸かってしまい、かえってスピードを発揮できません。
当店で扱っているベアリング専用オイルは様々な種類がありますが、基本的には使っているベアリングメーカーのものをおすすめします。
当店で扱っているおすすめのベアリング専用オイルはこちら。
BONES OIL SPEED CREAM
BONES社が研究を重ね、特別に調合した低粘度のスケート専用のオイル(潤滑剤)です。
NINJA SPEED OIL OVAL RED
NINJA 特有の容器、先端が細い針状になっていて差しやすいスケート専用のオイル(潤滑剤)です。
その他、粘度が違ったり様々なオイルも取り扱ってます。
一覧ページをご覧になりたい方はこちらより。
そして最後にシールドをはめます。
先述した通り、シールドは薄い金属で出来ています。はめ込むときに歪んでしまい、もとに戻らないといったケースもよくあるので、均一な力で慎重にはめていきましょう。
あとはウィールにベアリングを付けて完了です!
いかがでしたでしょうか?
一見手間の掛かる作業に思われがちですが、やってみると意外と短時間で終わります。
手塩にかけてクリーニングしたベアリングはまた別格です。(気持ちがいい)
また、ツールやオイルなどが手元に揃っていると何かと重宝します。
定期的にメンテナンスをして、まさかの事態に備えましょう。
備えあれば憂いなし!
そして最後の最後に一連のベアリングクリーニングメンテナンスの流れを 【スケートレシピ】 として動画にしましたので、是非御覧下さい。
今後も色々なメンテナンスをこんな感じでご紹介していきます!
【店舗ご来店のお客様へ】
もし、自分でやるのが不安で、ベアリングクリーニングを当店にお願いしたい!
という方は、¥1,100で承りますので、お気軽にお申し付けください。
よろしくお願いします。
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