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1986年創業の老舗スケートシューズブランド ETNIES から CHRIS JOSLIN (クリス・ジョスリン) のファーストシグネチャーモデルがリリースされました。
- 長年培ってきた ETNIES の技術に、1889年創業の老舗タイヤメーカー、MICHELIN のテクノロジーが詰まったソールをドッキングさせた唯一無二なモデル。これは徹底解析しないといけない!と思いテストした次第であります。
【目次】
・商品情報(メーカー表記)
・2ヶ月間使用後の商品レビュー
・解体分析
・まとめ
・CHRIS JOSLIN “UNSTOPPABLE” 動画
・ETNIES / JOSLIN MICHELIN 商品リンク
・ETNIES / MICHELIN ソールモデル 商品リンク
まずはメーカー側から提示されている機能構造からみていきます。
① PRO MODEL
CHRIS JOSLIN 初のシグネチャーモデルで、JOSLIN の意見が全てこのシューズに反映されている。
② SUPERIOR FIT
通気性とクッション性を兼ね備えたタンはゴムで両サイド固定されていて、ズレにくくフィット感を保ちます。
③ DURABLE
スエード内側、つま先部分にプロテクションシート、更にオーリーなどで消耗するサイド部分まで補強があり、3重構造となっている。
④ INTUITIVE CUSHONING
クッション性の高い SOLE TECHNOLOGY 社開発の STI PRO FOAM 1 インソール搭載。
⑤ IMPACT PROTECTION
STI EVOLUTION 軽くてショック吸収性の高いミッドソール搭載。
⑥ MICHELIN TIRE TECHNOLOGY
MICHELIN 社が開発したグリップ力が強く、ボードフィールも損なわない頑丈なアウトソール仕様。
ここまでが通常のシューズ紹介になりますが、ここからが本題です。弊社スタッフが、週2,3回のスケボーで約2ヶ月間のテストを終えたこのシューズの 【徹底解析】 を始めます。
【アッパー部分】
履いた感想は、ボリュームのある見た目とは裏腹で以外とスマートな印象です。es の名作、ACCEL と同様タンと履き口のクッションが分厚い為、アッパーも厚みがありそうに見えますが、そうでもありません。
つま先部分は、VANS などと比べると高さがある為、好みもありますがフリップが普段よりかかりやすく感じました。
アッパー全体的にですが、最初は少し硬いです。
つま先は耐久性を高める為、3重構造になっています。カカトは基本的にどのシューズにもカウンターというホールド感と型崩れ防止の芯が入っていますが、内外両方の側面にも芯が入っているような感じがします。ですが履いていくと柔らかくなり気にならなくなりました。
今回、サイド部分に穴は空きませんでしたが、フリップ部分のスエードには穴が空いて、上記で説明している3重構造の2層目のラバー素材まで達しています。
シューレースホールは下から3つ目までは2重で凹みになっており、ヒモ切れ防止になっています。
タンが分厚いので、普段とは逆に上の方からシューレースが切れそうでした。
【ソール部分】
ソールですが、見ての通りほぼノーダメージです。
さすがタイヤメーカー、MICHELIN 製です。グリップも良好です。
カップソールなので、履き始めは少し硬いですが、すぐに馴染んで柔らかくなります。
個人的な見解ですが、やはりソールの柔らかさや、ボードフィールは VANS などのバルカナイズドソールには劣ると思いますが、試行錯誤して考えられた溝のおかげでソールの特徴を生かしていると思います。
カカトからつま先にかけて伸びている中心の溝は、ランニングシューズにもよく見られる足本来の正確な動きの方向に曲がりやすくなっており、ソールの硬さのおかげで逆に誤った方向には曲がりにくくなっています。
他にも土踏まずの黒い部分とゴム色の部分との境目は、溝が他よりも深くなっている為思ったよりも簡単に曲がります。
柔らかいソールにもメリットや好みはありますが、全体的に硬いソールも曲がる方向を決めてあげる事で安定感や、怪我の予防にもつながるなどメリットは結構あるのではないかとも思いました。
- 耐久性、衝撃吸収はお墨付きです。
JOSLIN MICHELIN 【シューズ分解】
今回も内部構造がどうなっているのか気になったので分解してみました。
【シューズ切断】
半分に切った断面図です。ミシュランソールは、なかなかの切りごたえがありました。
内部にある、タンと固定されているゴムバンドもしっかりと縫製されています。
カカト部分には、型崩れ防止のカウンターはプラスチック製の物が使用されていました。切るのにだいぶ苦労したくらい強いです。その為長く履いても、しっかりとカカトをホールドしてくれます。
履き口部分の厚みのあるスポンジは硬いプラスチックのカウンターや怪我から守ってくれます。
ソールの白い部分がミッドソールです。つま先側とカカト側で若干厚みが変わりますが、1㎝ないくらいの厚みがあります。素材は独自開発の EVA (ポリエチレンよりも柔らかく弾力があり、軽量・無公害の素材)で、この厚みにしては確かに軽いです。
次に搭載されている機能、構造が気になったので、アッパーを剥がしてみました。
こちらは、ETNIESの画像にも載っていた、つま先の3重構造部分です。まずサイド部分までの黒い補強があり、その下に見づらいかもしれませんが白い補強がつま先にあります。それぞれの素材ですが、黒い補強部分はサイドまで覆われている為、屈曲を妨げないように薄く伸縮性のあるラバーのような素材でした。白い補強部分は黒い部分よりは少し厚みがあり、伸縮性はありませんがラバーに近い素材です。
側面ですが、テストで履いた時に感じた硬さですが、正体はこれでした。
内外両側に芯が入っています。基本この部分は屈曲しないので、型崩れ防止で入っている感じだと思います。
頑丈なプラスチック製のカウンターです。
【まとめ】
分解してわかりましたが、公表されているテクノロジーの他にも、アッパーとライニングの間には、一周全て芯や、補強材で靴を囲っている作りになっていたり、ソールの溝、クッションの厚みと軽さなど、しっかりと考えられ作り込まれており、
- 靴自体は最高品質だと感じました。
大量のハンマー映像を短い期間で怪我などのリスクを感じさせずに繰り出す背景には CHRIS JOSLIN 本人の技術とメンタルはもちろんですが、少なからずこのシューズが関係しているのではないかと思えました。
- そんなシューズ JOSLIN MICHELIN 試してみたいと思いませんか?
ハンマートリックをやらなくても足へのダメージは蓄積されます。クッション性やソール以外にも魅力があると、この記事を読んでわかっていただけたと思います。あとは見た目の好き嫌いなどはあるかもしれませんが、CHRIS JOSLIN 本人が履いている写真や映像を見ると、靴単体で見るイメージとまた変わります。少しでも気になった方は、
- 一度履いてみても損はしないと思うので、是非試してみてください。
最後に、こちらがモデルリリース時に公開された CHRIS JOSLIN の “UNSTOPPABLE” の超絶パートになります。
そしてこのパートに対する著名人たちのコメントがこちら。
Andrew Reynolds
「彼のインスタで毎日のように公開される動画が凄すぎて、ショックだった。何日間連続でこのクオリティーの動画を出し続けるんだよ」「通常のプロスケーター達は1つのパートに2,3年かけて、2,3個パートがリリースされる頃には10年の年月がかかる。Chris Joslin がすでにリリースした数々のビデオパートはほんの2,3年間だよ。狂ってる。」
Ty Evans
「歴代の Plan B ビデオで衝撃映像デビューした、Pat Duffy、Jeremy Wray、を思い出させる突然現れた逸材だ」
Atiba Jefferson
「彼から繰り出される大量のハンマー映像は素晴らしすぎる。Plan B のパート、Etnies のパート、その間にも色々と、彼はマシーンだ」
今回の 【徹底解析】 ETNIES Chris Joslin プロモデル編はいかがでしたでしょうか?
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